2020.11.27 新件 出入国管理及び難民認定法違反
2020.12.15 判決
ベトナムに生まれ、幼少期に両親を亡くしずっと施設で育ったチャン被告は高校卒業後に溶接の資格を取得し仕事に就いた。
数年間働きはしたが給料が安すぎると施設の人に話をすると、「研修制度を利用して日本で働くと稼げる」と勧められた。
チャン被告は施設の紹介を経て12万円の費用を払い研修制度の手続きをして日本へ入国。
研修生として埼玉県の工場で働き間もなく一年となる頃、来年度も引き続き働きたいと希望したのだが会社からは更新を断られてしまう。
チャン被告は日本で働き続けたいが為、期限ギリギリに寮から抜け出し栃木県の友達の所に身を寄せた。
しかしビザが無いので次の仕事が見つかる事はなかった。
そこでネットの裏サイトを使い、偽の残留カード2枚を8千円で手に入れたチャン被告。
そして可燃ゴミ処分の仕事に就くことができた。
しかし数ヶ月が経った頃、コロナの影響で7月からは仕事が無くなると宣告されてしまい再び無職となった。
チャン被告は最初の会社で100万円、次の仕事で60万円を稼いだ事もあり、ベトナムへの帰国を決意する。
だがビザが切れているので航空券を買う事が出来ない。
そこで出頭を考えたのだが、その前に名古屋の友人に会いに行こうと知り合いに交通費として一万円を渡し、車で名古屋を目指した。
しかし道中の長野県で職質にあい逮捕となった。
裁判長 「 偽の残留カードを作成し日本の制度の信用を貶めた罪は重い! 」
俺 「 ふむふむ 」
裁判長 「 判決ー
懲役2年、執行猶予4年!
訴訟の費用は被告には請求しない 」
俺 「 はぁ? 」
裁判長 「 この判決に異議がある場合は⭕日以内に申し立てをしなさい 」
チャン被告 「 ・・・ ホニャララー 」
通訳 「 刑務所に入らない? 」と聞いています。
裁判長 「 ・・・入りません 」(先程説明したよね?)
チャン被告 「 ・・・ ホニャララー 」
通訳 「 帰れる? 」 と聞いています。
裁判長 「 そういう事はこちらからは答えられません 」
で閉廷。。
この後、強制帰国となるのだろうが渡航費用は国持ちでしょ?
裁判所では警備で両脇に2人の他に3人で計5人も付いて人件費も結構なもんであろうな。
入官での数ヶ月間の拘留期間中は労働もなく冷暖房の効いた部屋で3食の食事付き。
どれもこれもみーんな我々の税金なんだよなぁ。